キャンプをする人達の必需品キャンプ用テント。
野外に設置されることが多いため、長時間の日焼けや暑い地域での使用が原因で紫外線劣化が起きます。
テント生地は摩擦に弱く、特に設置時の地面との接触や強風による振動なども劣化の原因です。
そんなときに一番てっとり早い対応策が防水スプレーを使用すること。
しかし!防水スプレーを使用するのはメリットだけでは無く、デメリットもあります。
場合によっては使用しないほうが良い場合も・・・・
今回はテント防水スプレーをした方がいいのか?もしテントに防水スプレーをするならどんなやり方をしたらいいのかに焦点を置いて記事を書きました。
キャンプ用テントの加水分解って何?
キャンプ用テントの生地の加水分解。
加水分解という言葉を私もキャンプ歴20年以上ですが、最近になって知った言葉なので調べてみました。
加水分解とはテント素材のポリウレタンコーティングの劣化現象のことを指します。
ポリウレタンコーティングは、テントの生地を耐水性や耐風性に優れたものにするために使われますが、時間とともに太陽光や雨水、化学物質などによって分解されてしまいます。
この現象は、テントが白っぽくなったり、粉状になったり、表面がベトベトしたりすることでわかるでしょう。
加水分解が進行すると、テントの生地が脆くなり、亀裂や穴が開いたり、防水性が低下することがあります。
加水分解を防ぐためには、テントを長時間直射日光や雨にさらさないようにし、使用後はよく乾かしてから保管することが大切だと書いてありましたが、使用するときに雨や直射日光にさらさないのも、難しいでしょう。
それで加水分解が生じたときに修理できるのか、防水性が低下したときに防水スプレーをしたほうが良いのか?を書きました。
テントの加水分解は修理できる?
テントの生地の防水加工が劣化した場合、修理が可能です。
ただし、修理方法は生地の種類や加工方法によって異なるため、修理前に生地の種類や加工方法を確認し、適切な修理方法を選択する必要があります。
生地の劣化がひどい場合は、パッチを貼るなどして生地を補強することもできます。
防水スプレーを吹きかける方法が一般的みたいですが、これも長所、短所があるみたいです。
防水スプレーをしないほうが良いこともあるみたいですし?
次の項目で詳しく書きます。
テントは防水スプレーしたほうがいい?
テントに防水スプレーをしたほうがいいのでしょうか?
今回はテントに防水スプレーをするメリット、デメリットを調べました。
まずは防水スプレーをするメリットから書きます。
雨や湿気から保護することができる
防水スプレーを使用することで、テントの生地に保護膜を形成し、雨や湿気からテント内を守ることができます。
これにより、快適なキャンプ体験をすることができます。
日焼けや汚れからも保護することができる
一部の防水スプレーには、日焼けや汚れからもテントを保護する効果があります。
これにより、テントの耐久性を高めることができます。
長期間の使用に耐えることができる
防水スプレーを使用することで、テントの生地を長期間にわたって保護することができます。
これにより、テントの寿命を延ばすことができます。
テントに防水スプレーするデメリットは?
テントに防水スプレーをするのはメリットだけではありません。
デメリットもあるので、調べて書きました。
悪影響を与える可能性がある化学物質
一部の防水スプレーには、有害な化学物質が含まれている場合があります。
これらの化学物質は、テントの生地に吸収されたり、環境に放出されたりすることがあります。
生地の呼吸性を妨げる可能性
防水スプレーは、テントの生地に膜を形成するため、呼吸性を妨げる可能性があります。
これにより、テント内が蒸れやすくなり、湿気がたまりやすくなる場合があります。
防水スプレーの耐久性の問題
防水スプレーは、使用頻度や環境条件によっては効果が薄れることがあります。
特に長期間の使用や、激しい雨などの条件下では、定期的な塗り直しが必要になる場合があります。
重要なのが防水スプレーは、テントの生地に膜を形成するため、呼吸性を妨げる可能性があることです。
せっかくテントの生地の呼吸性(撥水性)が良いテントを購入しても、防水スプレーを吹きかけることで呼吸性(撥水性)が無くなることがあります。
使用する前に考慮したほうが良いでしょう。
テントに防水スプレーをするやり方
テントの防水スプレーのやり方と注意事項を書きました。
テントを広げ、表面に直接スプレーしないように、床に防水シートを敷きます。
スプレー缶をよく振ります。
適度な距離(通常は6〜8インチ)から、均等にスプレーをかけます。
面積をカバーするために、スプレーを縦に、横に、斜めに移動します。
ここで、大切なのはスプレーが乾くまではテントを広げたままにして下さい。
これを怠るとスプレーの油が衣類に付着して染みになって大惨事になります。
テントに防水スプレーをするときの注意事項
テントに防水スプレーをするときの注意事項もあるので調べて書きました。
スプレーを行う場所が風の強い場所でないことを確認してください。
風がある場合は、スプレーが散乱し、目や口を刺激する可能性があります。
スプレー前に、テントの生地タイプに合わせた適切な防水スプレーを使用することを確認してください。
テントによって使用するスプレーが異なる場合があります。
防水スプレーを使用すると、テントの生地が滑りやすくなることがあります。
テントの中に入るときや出るときに注意してください。
大事なのが、スプレー前に、テントの生地タイプに合わせた適切な防水スプレーを使用することを確認することです。
この確認を怠ると、テントの性能を台無しにすることもあるので、スプレー選びには特に慎重にお願いします。
次の記事ではテントが加水分解(防水機能が劣化)したときの修理方法を書きます。
テントの加水分解修理方法
キャンプ用テントの加水分解を修理する方法について説明しますね。
加水分解は、テントの防水コーティングが劣化してしまう現象です。
以下の手順で修理を試みてください。
必要な道具と材料
• テントクリーナー
• スポンジまたは柔らかいブラシ
• 防水スプレーまたは防水シーラント
• 新しいシームテープ(必要に応じて)
手順
テントの清掃
o テントを完全に広げ、汚れやカビを取り除きます。
o テントクリーナーを使用し、スポンジや柔らかいブラシで優しく洗います。
o しっかりとすすぎ、完全に乾かします。
古いコーティングの除去
o 劣化した防水コーティングを取り除くために、テントの内側を軽くこすります。
o 必要に応じて、専用のリムーバーを使用します。
新しい防水コーティングの適用
o テントが完全に乾いたら、防水スプレーまたは防水シーラントを均一に塗布します。
o 特に縫い目や角の部分に注意して、しっかりとコーティングします。
シームテープの交換(必要に応じて)
o 古いシームテープが剥がれている場合、新しいシームテープを貼り付けます。
o テープをしっかりと押さえ、完全に密着させます。
乾燥
o テントを完全に乾かします。乾燥が不十分だと、防水効果が低下する可能性があります。
これで、テントの加水分解による劣化を修理することができます。
もし修理が難しい場合や、テントが大きく損傷している場合は、専門の修理業者に相談することをお勧めします。
まとめ:テントに防水スプレーはした方がいい?やり方は?加水分解の修理方法
今回分かったのはテントの生地は必ず劣化(加水分解)するという事。
そしてメンテナンスの防水スプレーの使用もメリット、デメリットがあることが分かりました。
テントとのお付き合いはキャンプをする限りずっと続くので、皆様のアウトドアライフに、少しでも参考しして頂ければ幸いです☆
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